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女性のからだと病気

ふたつの高齢化
 
イメージ  現代の産婦人科医療の大きな課題は、増加する中・高年女性の健康管理と、妊娠・出産の高年齢化という「ふたつの高齢化」だと考えています。

 まず、ひとつめの「高齢化」です。
わが国の平均寿命は、過去100年間に30年以上と驚異的な伸びを示しました。しかし、その間に、女性の閉経年齢はほとんど変化していません。
つまり現代の女性は、閉経後、女性ホルモンの不足している状態で、30年以上もの長い期間を過ごすという、これまで人類が経験したことの無い事態を迎えているのです。
ホルモンの不足と加齢による健康障害として、閉経前後のホルモン状態の急変に心身が適応できないために起こる「更年期障害」、閉経以後には、それまで女性の健康を守ってきた女性ホルモンの不足によって「骨粗鬆症」、「動脈硬化」、「排尿障害」、などがあります。個別の疾患については、順次解説して行く予定ですが、ホルモンの補充、栄養・運動療法、漢方療法などを組み合わせた「アンチエイジング」を工夫してゆきたいと考えています。

 さて、もうひとつの「高齢化」です。
いわゆる少子化について、社会の変化に伴うさまざまな要因がありますが、一人の女性が生涯に産む子供の数−特殊出生率の急速な低下、結婚、出産年齢の高齢化という現象が大きな要素となっているようです。
 生物学的、医学的には30歳を超えてからの初めての出産や、35歳以上の妊娠にはさまざまな問題があります。
 年齢とともに受精率そのものが低下することが知られていますし、子宮筋腫や子宮内膜症は不妊症の原因になります。妊娠初期の流産率も年齢とともに増加します。このことは胎児の染色体異常発症率が高くなることに関連していると考えられ、ご希望があれば、「遺伝カウンセリング」にて対応します。
妊娠後半期には、母体の合併症:妊娠高血圧症候群や切迫早産が増加しますし、出産時には産道が硬くなるなどの原因で出血が多くなったり、帝王切開による出産が増えるなどが知られています。
とはいえ、いたずらに恐れる必要はありません。ご相談の上、リスクの高い妊娠・出産に対応できる施設にご紹介させていただくことも可能です。
 
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